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六本木プロジェクト レポート 「ROPPONGI SHOWCASE」六本木エリア全体で共創したワンデーイベント

2022年12月20日、六本木ヒルズ森タワー49階の六本木アカデミーヒルズにて、「ROPPONGI SHOWCASE」が開催されました。
これからのビジネスイベントを企画するために、六本木アカデミーヒルズのみならず、ビジネスイベントの誘致活動を行う「DMO六本木」の協力のもと、六本木周辺のホテルや施設等も集結したエリア連携イベント。会場ツアーだけでなく、社会課題の解決や地域創生などをテーマとしたセミナーや、ケータリングメニューの試食会など、多様なプログラムが展開されました。
本レポートでは、会場の様子や実施されたセミナー内容などをダイジェスト形式でご報告します。

イベント概要

日時

2022年12月20日(金)11:00~18:00

場所

六本木ヒルズ49階 六本木アカデミーヒルズ

開催目的

ビジネスイベント関係者に向けた情報提供と交流・マッチング

参加者数

149名

参画企業数

27社

イベントの実施内容

1.時代の潮流を掴むセミナー
2.六本木の魅力を知る展示コーナー
3.交流の価値を再確認する最新のケータリング展示&飲食

イベントダイジェスト

会場は地上200mで眺望抜群の六本木アカデミーヒルズ。当日は快晴、遠く富士山や房総半島も望め、来場された皆様には、六本木ヒルズ高層階の高揚感を感じて頂けました。

午前のセミナーでは、「ハイブリッドイベントを開催する際に考えておくべき大切なこと ~ビジネスイベント編~」と題し、ハイブリッドイベント開催時の注意すべきポイントを会場選定や各種ツールの活用方法について、株式会社ホットスケープ 佐藤圭介取締役が登壇。ハイブリッドイベントへの関心の高さと、より実践的な情報を求めている参加者の姿が目立ちました。

「地方創生×MICE」をテーマにしたセミナーも開催。『アイランダーサミット石垣』は、地域内外の事業家・料理人・学生たちが島の課題解決に挑むことを目標に、2019年から毎年、石垣島を中心に開催されています。今回、産業能率大学の学生の取り組みを中心に、サミットの裏側が紹介されました。

女性特有の健康課題の新しいアプローチであるフェムテック。六本木アカデミーヒルズで昨年10月に来場者2,900名を集め話題となった「Femtech Fes!2022」の主催者fermata株式会社プロダクション事業部 太田 冴マネージャーが登壇。

最後のセミナーでは、「インバウンドMICEを誘引するローカルコンテンツ~東京と地方の新たな協創~」と題し、DMO六本木が石川県と協働で進める取り組みが紹介されました。アフターコロナを見据えたインバウンドMICE戦略への関心は高く、多くの参加者が聴衆しました。

天井高 約7mの開放的でパーティに最適なラウンジ49では、会員制六本木ヒルズクラブと、ミシュラン三ツ星レストランを運営するCITABRIAのケータリング料理のテイスティングをして頂きました。2社それぞれただ美味しいだけではなく、サステナブルなメニューやディスプレイも大変好評でした。

展示コーナーでは、虎ノ門ヒルズフォーラムで昨年導入した3Dバーチャル見学のできる「Matterport(マーターポート)」とヘッドマウントディスプレイMetaQuest2を使った没入型の VR会場見学体験を行いました。バーチャル空間上で自由にメジャーで計測できる機能や俯瞰して会場を見れる機能に関心が寄せられました。
虎ノ門ヒルズフォーラムのMatterportはこちら

「知の拠点・アカデミーヒルズ」らしい書籍に囲まれ知的な空気感が漂うグレートブックスライブラリーは、ライブ配信会場としてご紹介いたしました。

大小10会場あるアカデミーヒルズでは、あらゆる形のイベントが企画可能です。大きく弧を描く階段状の会場、オーディトリアムからは、富士山と新宿・渋谷の高層ビル群を望み、地方からの参加者にも喜ばれそうだとお声も頂きました。

カンファレンスルーム7では、東京タワーのイルミネーションを背景に配信できる、六本木アカデミーヒルズならではのNIGHT VIEW配信パッケージプランの配信機器のデモ展示を行いました。

「DMO六本木」に所属するホテルや施設、サービスなど10社が出展。エリア連携による六本木の魅力をご紹介して頂きました。

キーパーソン・インタビュー:DMO六本木 事務局長 坂本和也氏
エリア連携で共創する DMO六本木とは?

「DMO六本木は、赤坂・麻布・六本木エリアへのインバウンドMICEの誘致および開催支援を行う団体として2014年に設立され、現在では会員27団体/施設が参画しています。 普段から、自社施設で受けられない案件は、お互いの施設やサービスを紹介していますが、更に、1つの施設だけでは受けきれない大型案件も、連携することで開催受注できるという、競合である以前に、協働の考え方がDMO六本木にはあります。 今回、ROPPONGI SHOWCASEに団体として参加した理由は、海外だけでなく、国内の主催者・プランナーの方々にも、DMO六本木の活動と、魅力的な特徴を持った多様な会員の存在を知って頂く機会だと考えたからです。ぜひ、これをきっかけに、DMO六本木を身近に感じてもらえたらうれしいですね。」

エリア連携で共創する DMO六本木出展者インタビュー ①
東京ミッドタウン(東京ミッドタウンマネジメント株式会社)

「東京ミッドタウンには、屋内のイベント会場だけでなく、芝生広場や冬季のスケートリンクなどのユニークなオープンスペースがあります。これまでも企業様のインセンティブイベントなど、様々なイベント需要に対応してきたこともあり、今回も新たな出会いを求めて出展しました。同時に、DMO六本木の事務局も担当する立場として、MICEエリア・六本木を事業者が連携して盛り上げる必要性も強く感じています。
たとえば、海外のお客様から会場に対して求められる条件によっては、1会場には収まらないこともあり、六本木ヒルズ様と連携する可能性も少なくないと考えています。会場同士で競い合うのではなく、お客様の要望に合わせてお互いの会場を紹介し合う。1社だけではなく六本木エリア全体でMICE需要を受け入れていくことで、よりお客様のニーズを満たすイベント開催が可能となるのではないでしょうか。六本木ならではの企画で海外のMICE需要を取り込んでいきたいと考えています。」

エリア連携で共創する DMO六本木出展者インタビュー ②
乃木神社

「私たち乃木神社は、今年(令和5年)で御鎮座100年を迎えます。実は、神社が閉門する17時以降は、多目的利用が可能なイベント会場として、様々なご要望にもお応えしています。具体的には、境内を利用して雅楽の舞をご覧いただいたこともあります。乃木神社でイベントの開催が可能であることはまだ知られてないので、今回出展いたしました。もちろん、MICE事業者間の連携も重視しており、今回の出展でより良い関係構築ができればと期待しています。今後は、国外・国内問わず多くの方を受け入れていく予定のため、DMO六本木での連携が新たな層の開拓に繋がればと思います」

エリア連携で共創する DMO六本木出展者インタビュー ③
ハードロックカフェ 東京(株式会社WDI JAPAN)

「世界180都市に店舗をもつハードロックカフェは、六本木五丁目では『モダン・グラマラス』をテーマとした店舗を構えています。様々な来日ミュージシャンをお呼びしてイベントを企画開催しているため、会場には常設のプロジェクションマッピングをはじめ、多様な設備も備えています。インバウンド向けMICEでは、ユニークベニューの1つとして、アーティストを手配したパーティ企画やシアター形式のセミナーまで幅広いイベント開催が可能です。
DMO六本木にはコロナ以前から参加しており、一般企業・団体での周年パーティや製作発表イベントなどで利用いただいたこともあります。今後、たとえばDMO内の乃木神社さんでの「和」のイベント後に、ハードロックカフェでパーティ、といったように施設連携により、来街者の体験価値を高めていけるような連携が図れればと思います。六本木をベースに、それぞれの特徴を活かしてイベントを盛り上げていきたいです」

出展者インタビュー
ケータリング(サイタブリア)

「私たちサイタブリアは、ミシュラン三つ星の『レフェルヴェソンス』などのレストランを展開し、その知見を活かして、お客様のニーズにあわせたケータリングサービスもご提供しています。今回は、サステナブルなスタイルで栽培された食材を使ったケータリングメニューを提供。その時々で仕入れ内容も変わるのですが、本日はASC認証の取れた白エビを使用しています。ASC認証は、環境と社会への影響を最小限にした責任ある養殖の水産物を示す認証で、国際基準として有名です。
実際にイベント主催者と接する中での個人的な感覚ですが、ケータリングにサステナビリティを重要視される主催者は全体の3割ほどでしょうか。ただ、サステナビリティを求めるニーズは今後ますます高まるであると容易に想像できます。よって応えられる体制づくりを続けていきたいですね」

参加者アンケートの結果

既にリアルイベントを再開している企業 過半数!

アンケート結果

上記リンク先では、今回のROPPONGI SHOWCASEご参加者の属性や、満足ポイントはじめ、過去1年間のイベント開催の実態、そして、リアルイベントの再開時期・規模などをまとめています。ぜひ、今後のイベント企画の参考にしていただければと思います。